日記はいっぺんに書こうとすると失敗する。小さな記事を積み重ねるのがコツ

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たぶん、みんなが意識していないこと。日記は意外と文量が多い

日記帳1ページあたりの文字数ってどれくらい?

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日記は自分の心と向き合い、心のかたくなさを解きほぐしてくれるツールです。

ライフログ(人生の記録)やブログなどのネタ帳として活用もできます。しかし、日記を書き続けて上手に活用している人は一握りにすぎません。大半の人は途中で書くのをやめてしまます。

日記で挫折する原因のひとつに、大量の文章をいっぺんに書こうとしていることがあると思います。

日記帳1ページあたりに、どれだけの文量を書けると思いますか?

試しに、私が使ってきた日記帳を調べてみました。日記帳は2種類、バイブルサイズの手帳とお土産にもらったA6サイズの日記帳です。調べた結果はそれぞれ、790字、736字でした。だいたい750字前後といったところです。

そもそも750字って、体感的にどれくらいの量だろう?

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私のケースではありますが、日記1ページあたりの文字数は750字前後とわかりました。この750字って、体感的にはどれくらいの量なのでしょう? 

ここで、国語の授業でお馴染みの原稿用紙で換算してみたいと思います。750字が一番近いのは、原稿用紙2枚分の800字です。

子どもの頃、読書感想文や作文で苦労した経験が一度はあるかと思います。

原稿用紙1枚埋めるのにどれくらいの時間がかかったか、覚えていますか? はっきり思い出せなくても、数時間はかかった記憶があるのではないでしょうか。つまり、原稿用紙1枚――400字書くだけでも、それなりに大変な作業だということがわかります。

日記1ページは750字ですから、きっちり1日分埋めようと思えば、原稿用紙約2枚に相当する量を書く必要があります。毎日1本作文を書いていく感覚に近いですね。

物書きの卵でさえ、数枚の原稿を書くのに苦労する

昔、小説家を養成する学校に通っていたことがあります。「文章を書くのが好きな人間なら、1日に原稿用紙の10枚や20枚書けて当たり前でしょ?」きっと世間の人にはそう思われていると思います。

しかし、実際はその真逆でした。私も含めた生徒たちは、わずか2・3枚の原稿を書き上げるのに丸1日、あるいはそれ以上かけることも珍しくなかったのです。

小説と日記では、もちろん書く内容も書き手の覚悟も違います。それでも、自分の中にある形なきものを、目に見える文字として表現するという行為でとらえれば同じです。

物書き志望者でさえ、これほど苦労しているのです。書き慣れていない方が、原稿用紙2枚に相当する日記を書き続けよう!と決意したところで、挫折するのは目に見えています。

日記は小さな記事の積み重ねで書くとうまくいく

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Twitter感覚で一行日記から書いてみる

なんだか脅すような話になってしまいましたが、日記とは初心者がいっぺんに書けるような文量ではないということは理解してもらえたかと思います。

では、日記を続けるためにはどうすればいいのか? それには、初めは量を少なく、しかも小出しに書くのがいいと思います。

ひとつの出来事(テーマ)について、一言の感想。初めはここからスタートしてみてはいかがでしょうか。行数としては、2・3行がひとつの目安になると思います。Twitterでつぶやく感覚で、思いついたその場で書くようにすると書きやすいです。

日記を1日1ページとしていると、これではだいぶ余白が余ってしまうかもしれません。

しかし、まず大事なのは継続すること、日記が書ける!という自信を持つことです。1ページの半分ほどしか書けなくても、気にしない、気にしない。1行空けて次の日の日記を続けてください。

見出しごとに記事を書く

ひとつの出来事(テーマ)を書く際には、「()」(※カッコ)でくくった見出しをつけましょう。見出しがあると、日記を読み返すときに便利です。

見出しには、青など目立つカラーを使うようにします(※赤はマークに使用するので外します)。本文の黒字に対して色が際立つので、一目見てタイトルを拾い出せます。

この見出し付きの「記事」を積み重ねることで、1日の日記を書いていきます。

日記に書き慣れるまでは、あえて量を少なく書く

日記の内容によっては自分の中に言いたいことがたくさんあって、いくらでも書けることがあります。

しかし、日記とは長距離走のようなものです。序盤にエネルギーを使ってしまうと、後半で息切れして書けなくなってしまうことも。

まずは完走(1日分をきちんと書き終えて、毎日継続する)を目標として、慣れるまでは「ひとつの出来事(テーマ)について、一言の感想」と文量を制限するのがおすすめです。

自分の心に入り込めるようになると、日記を書けるようになっていく

量を書けるようになれば、書いている自分自身も変化する

1見出し1行で始めた日記も、書き続けるうちに量を増やして書けるようになっていきます。

慣れてきたなと感じたら、3行、5行と量を増やしてみましょう。それもこなせるようになったら、すっかり日記が習慣化されているはず。あとは自由に書いてみましょう。

量を書けるようになる理由として、日記を書きなれてきたという要因は大きいと思います。けれども、日記をスラスラ書けるようになる一番の要因は心のあり方ではないでしょうか。

日記は自分の心と対話するツールです。思うままに日記を書けるようになったとしたら、それは「自分の心に深く踏み入っていけるようになった」からではないでしょうか。自分と向き合って日記を書くうちに、心を縛っていたプライドが緩み、素直な自分が現れてきた証拠のように思えるのです。

もし日記を3ヶ月続けることができたなら、ぜひ書き始めた頃の日記を読み返してみてください。そのときと今では、日記から垣間見える自分の姿がだいぶ変わっているのではないかと思います。

素直にならず、カッコつけているうちは日記も書けない

日記を始めた頃は、あきれるほど文章が書けません。それこそ子どもの頃、作文に苦戦したのと同じように。

日記も作文と同じです。「こんなこと書いたら変だよな」と考えたり、良い子ぶって優等生的な感想を書こうとしたりすると、途端に書けなくなります。日記は素直な自分になるためのレッスンなのです。

まずは、「1見出し一言」から始めてみませんか。

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