感受性豊かな生き方は時に痛みも伴う。素直に生きるとはこういうこと

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素直に生きている人とそうでない人の違い

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素直に「ありがとう」「ごめんなさい」が言える

「ありがとう」
「ごめんなさい」

小学生の子どもでさえ、これらを素直にいうのは難しいでしょう。

言葉を声にするのは簡単なはず。でも、言葉が心に詰まって出てきません。「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うには、自分に素直になるだけでは足りません。相手にも素直になって初めて口にできる言葉です。

素直な生き方のベテランは、相手が誰でもこの2つを素直に言えます。キャリアや立場なんて関係ありません。心からのお礼と謝罪を素直に口にできる人は、それだけで人の信頼を集めます。

日々の小さな発見に心震わせることができる

せわしなく生きて余裕がない人は、目の前の風景の中だけで生きています。ある意味、視野が狭くなっていると言えるかもしれません。

素直に心を開いている人は、日常のちょっとしたことからも感動を受け取ることができます。

例えば、都会でも目を転じれば、こんな発見あります

  • ビルの上階にちょっとマニアック店を見つけた
  • 街路樹のてっぺんに見たことのない果実がなっていた
  • 緑道のレンガの一部がいつの間にか新しくなっていた
  • 駅の花屋に新しい花の鉢植えが増えた

たいしたことがない小さな発見でも、素直な心は喜びを感じます。スマホがなくても世界を楽しめます。他の人は気付いてないんだろうな、とちょっと得をした気分になります。

自分自身を理解し、自信をもってやりたいことを言える

人は自分で認識しているほど、自分の望みを理解していないと思います。仕事ひとつをとってみても、そうではないでしょうか。

学校で進路指導を受けても、会社の説明会に参加してみても、やりたいことが思い浮かばない。自分に向いていることがわからない。履歴書の志望動機や自己PRを書くのに困った、そんな経験はありませんか。

考えてみれば、自分で自分のことがわからないなんて、おかしな話ですね。しかし、珍しいことではありません。

素直になって自分と向き合えば、本当にやりたいことや好きなことが見えてきます。人にも胸を張って言えるようになります。

人の忠告や自分と違う意見を取り入れられる

「あの人は、私のためにと言ってくれたのだから」

頭ではわかっていても、さわるとチクチク痛いのが人の忠告というもの。自分とは異なる他人の意見も同様です。受け止めなきゃと思っても、心に突き刺さりそうなトゲが生えていることも。正直、ご遠慮したいと思ってしまいます。

それでも、素直な人は忠告や意見を自分のものとして取り込めます。心を傷付ける表面のトゲをうまいこと処理して、自分の成長の糧とすることができます(※でも本当に自分を思っている忠告でない場合は、いちおう中身を確かめてから捨てちゃいます)

素直に生きることで人生が味わい深くなる

素直に生きると感受性が豊かになる

素直になることは、心の窓を大きく開けることです。窓から自分の心の中へいろいろなものが入ってくるため、物事に感じやすくなります。

心の窓を開けて暮らしているうちに、感動を受信するアンテナの感度が良くなっていきます。すると、これまでなにも感じなかったこと、素通りしてきたことからさえ感じとれるようになります。

感受性が豊かになるので、エッセイやブログを書く人にとっては、ネタを見つけやすくなるというメリットがあります。

また、これまで気が付かなかった、人の感情の機微にも注意が向くようになります。

相手の顔に潜んでいる、その言葉とは裏腹の感情。メールの文面に隠れた書き手の思いにも考えが及ぶようになります。

心が大きな感動を受け取ると、感動が倍増する

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素直になって心のアンテナの感度がよくなると、大きな感動はより大きく感じられるようになります。うれしい言葉をかけられたときや心揺さぶる映画を見たとき、これまでの感動が10だとしたら20にも30にもなります。

いかにも泣いてくださいという、調味料たっぷりの物語である必要はありません。ただ日常を描いただけの作品でも静かな感動を味わえるようになります。感動しやすい体質になるので、人生が豊かになります。

感動体質になると、今までより多くのものを人生から受け取ることができます。そのまわりにいる人も、お裾分けを受け取って豊かになります。

素直に生きると心が感じやすくなり、傷付くことも

感受性の豊かさは傷付きやすい心と表裏一体

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心が受け取るものは、いつも楽しいものばかりとはかぎりません。つらいことや目を背けたいものも含まれます。

素直になって感動体質になると、心が受けるダメージは増えます。これまでより痛い思いをすることもあるでしょう。

無防備に心を開いて生きるのは、防具も装備せず、敵の攻撃に身をさらすようなものです。ぼろぼろに傷付いて、素直になったことを後悔しかねません。

素直に生きるためには、自分の心を守るスキルを学ぶ必要があります。大事な心は自分が守ってあげましょう。盾を掲げて、感じやすい心を守らなくてはなりません。

人生という名の海に潜るか、潜らないか

素直に生きることは、同時に苦難の道を歩むことでもあるのかもしれません。

人生は広大な海です。海面でプカプカ浮き輪遊びで終わるよりは、底深く潜って、色とりどりの魚や海底に眠る宝物を探す方がワクワクしませんか?

海の底にはもちろん危険もあります。けれどもそれを恐れて、海の豊かさを知らないまま終わる人生もまたもったいないのではないでしょうか。

素直に生きるのは実り多いこと、だけど簡単じゃない

あなたは自分の心に素直に生きていますか

素直に生きることのメリットとデメリットを見てきました。

さて。自分の生き方をかえりみてどうですか。あなたは素直に生きていますか、それとも生きていないと思いますか。

ある部分では素直だけど、ある部分では素直になれない――。相手や場面によって答えは変わるという人も多いのではないでしょうか。

心の窓をいっぺんに開けず、少しずつ開けていくやり方もある

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素直になると、心の防御力は下がります。傷付くのを恐れるあまり、素直になることをためらう人もいます。いきなり心の窓を全開にするのは気がひけてしまいますよね。

それなら、開けやすい窓から開けてみてはいかがでしょうか。

身内に対して素直になるのはなかな難しいものです。では、親しい友人だったらどうでしょう? もう少し簡単そうな気はしませんか? それならまず、友人に対しての窓を開けてみるといいでしょう。

もちろん、初めから窓を全開にする必要はありません。様子見がてら、最初は少しだけ開けてみましょうか。居心地の良い関係で忘れがちだった、「ありがとう」を伝えることからスタートしてみましょう。

それがうまくいったら、もう少し窓を開けたり、他の人へと向かっている別の窓を開けてみるのもいいと思います。

窓を開けていく過程で、素直になった心が傷付く経験もするかもしれません。そのときはこのサイトも参考にしながら、自分なりの心の守り方を研究してみてください。

そうすればもっと器用に、自分の心を守りながら素直になることができると思います。

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