素直な心の声を耳を貸さない方が、人生うまくいく時もある

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素直に生きているのが最善――とは限らない

人生には、素直ゆえに足をとられる場面がある

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たとえ傷付いたとしても、自分の心に正直に、素直に生きることは清々しいもの。嘘をついて生きるのは、苦しいし、後ろめたい――。

それを踏まえた上で、言います。人生には、あえて心の欲求に目を背けた方がいい場面もあります。もしどうしても手に入れたいものがあるならば、素直に心に従うのは最善ではないかもしれません。

「えっ。じゃあ、このサイトの趣旨はどうなるの?」と思った方。

基本方針は「自分の心に素直であれ」でOKです。今日のお話は、いわば例外のケースです。

素直に生きている人は、自分に対して無理をしない

どんなに無理を重ねても苦境に耐える人々

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世の中を見渡すと、見るからに「無理をして生きているなぁ」という人たちがたくさんいます。きっとあなたのまわりにも、そんな人が1人や2人いませんか?

「死んじゃうよ~」とぼやきながら、毎晩終電で帰っているプログラマー。熱があるのに、額に冷えピタを張って仕事をしている営業マン。職務上負荷のかかるポジションにいて、何度も精神病を発病しては休職を繰り返している人。

以上は私が見てきた例ですが、最後の人に至っては「どうしてそんな目に遭ってまで、転職を考えないのだろう?」と不思議でなりませんでした。会社に訴えても対策をとってもらえない以上、このままでは心が壊れていく一方です。壊れてしまうくらいなら、収入が下がったとしても転職をした方がましではないでしょうか。

素直な人は無理をしない。非生産的だとわかっているから

素直な人(かつそこまで会社に忠誠心が高くない人)は、基本的に無理をしません。

体調が悪い、圧倒的に環境が悪い。そんな状態で仕事をしても、生産性が低いだけです。素直に物事をながめていれば、ごく自然にわかります。

風邪でフラフラの状態で1日かかった仕事は、元気な状態であればもっと早くこなせたでしょう。ましてや無理をして風邪をこじらせ、何日も休むはめになったら、生産性は低下どころかマイナスです。それなら、早く休んで早く治した方がいい――無理なくその結論に至るのです。

ですので、素直な人は「このままだと自分は壊れる」と察知したら、その前に逃げ出すことができます。もちろん、状況が許せばではありますが、自分の限界に気付かず倒れてしまうことはありません。

このように、素直は人は無理をせず、自分を大事にします。ある意味非常に健全です。しかし、この健全なまでの「諦めの良さ」が逆効果となるときがあるのです。

心に正直なのが仇になる。素直な人は諦めが早い?

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がんばらなきゃいけない時でさえ、効率が悪いねと感じてしまう

苦手なこと、新しいことに挑戦するとき、どうしても生産性は低下します。それを素直に感じてしまうと、やる気の低下につながってしまいます。

それはそうですよね。慣れた仕事や得意なことをしていた方が生産性はずっと高いし、気持ちだっていいものです。

しかし人生には、無理をして背伸びをしなければ、手には入らないものも存在します。

例えば、資格はある程度の勉強期間を経て、試験を突破しなければ手に入りません。転職に必要なキャリア年数は、どんなにつらい環境でも耐えしのがなければ手に入りません(もちろん、その前に自分が壊れそうだと思ったら身を引くべきではあります)。

夢もそうですよね? できないことにチャレンジして、初めて道は開けます。

とりあえず食べていける人生でよければ、あえて苦難の道を進む必要はありません。けれどももし、どうしても欲しいものがあるのならば、多少の無理をしなければ手に入らないことも多いのです。

そんな「今はがんばり時だ!」という大事なときにも関わらず、素直な心があなたの耳元にささやいてきます。

「そんなことやっても、つらいだけだよ。効率も悪いし、面倒だからやめよう」と。

自分自身で自分の心を説得する

これは強烈な誘惑です。しかし、ぐっとこらえて切り返しましょう。

「それはもっともだと思う。でも、私の話も聞いてくれる?」

素直な心の良いところは、そうと信じたら、疑わずに突き進んでいけるところです。とにかく信じさせてしまえば、こちらの勝ちです。

「確かに今やってる勉強は退屈だし、時間の無駄に思えるかもしれない。でもそれで資格を手にできたら、人生が変わるんだよ。それってすごく意味のあることだと思わない? だから、がんばって少しだけ付き合ってくれないかな」

新しいことや苦手なことをあえて始めたとき、居心地の悪さのようなものを頻繁に感じます。「これを続けた方がいいのか? やめた方がいいのか?」と疑心暗記になります。

よく新しい習慣を身に付けるには、3週間はかかると言われています。新しい取り組みに無意識レベルで馴染むには、どうもそれくらいの時間がかかるようです。

不思議なことに、どんな習慣でも3週間続けると、無意識にできるようになっていきます。まずは3週間を目標に「10秒掃除」から始めてみてください。掃除の習慣が意外に簡単に手に入れることを実感するとともに、自分の新たな可能性を発見できるはずです。
『リーダーたちの名言集』より、今村暁の名言・格言「新しい習慣は3週間続けると身につく」

とにかく、慣れるまでの辛抱です。新しいやり方に慣れてくれば、心にとっても次第に居心地が良くなっていきます。そうすればしめたもの。

「やらなければ」と躊躇しているくらいなら、思い切って始めてしまいましょう。気持ちがのっていなかったとしても、スタートしてしまえば案外続けられるものです。素直な心がぐずっていも、今回だけは耳を貸さないようにしましょう。

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