私だけの応援団:メンターを心に住まわせれば、つらいとき全力で励ましてくれる

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メンターとはなにか

自分専用の応援団、それがメンター

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私は、自分の心に2人のメンターを住まわせています。つらいな、という場面では彼らに登場してもらいます。

2人の頭にハチマキをしめて、タンバリンや笛といった鳴り物を持たせます。

「フレー、フレーわ・た・し! フレー、フレー、わ・た・し!」

そう。私の応援団として励ましてもらうのです。やっていることを意識すると猛烈に恥ずかしくなりますが、これ、不思議と勇気が出るんです。

自己啓発本に出てくる「メンター」は別物

メンターという言葉に初めて出会ったのは、ビジネス書でした。俗に言う自己啓発本ですね。「お前ら、もっと志高く持って生きようぜ!」とメンタルをヨイショしてくれるので、テンション低めのときには栄養ドリンク代わりによく読んでいました。

その本の中では、仕事や生き方の手本となる師匠をメンターと呼んでいました。

ビジネス書ですので、直接仕事を習っている上司やその業界のカリスマがメンターの例として紹介されていました。日頃からメンターのやり方や考え方をなぞって行動していれば、いつの日かその人に近づけるぞ!というわけです。

私が考えるメンターは、生きる手本であり、つらいときそばにいてほしい人

自己啓発本のメンターを基本とすれば、私の考えるメンターは応用です。そのため、本来のメンターとは意味合いや活用方法の点で異なります。

生き方の手本という意味では変わりません。それに加えて、「つらいときそばにいてくれたら心強い人」という点を重視します。

「今、強いストレスを受けてる!誰か助けて!」

そんなここぞという場面で、メンターに心の奥から駆けつけてもらいます。

本来のメンターは、お手本として思考や仕事のやり方を踏襲すべき存在です。私が考えるメンターとは、あくまで心をさせてくれる応援団です。彼らの行動をなぞることは基本的にありません。やはり自己啓発本のメンターとは別物になると思います。

あなたと相性がぴったり合うメンターの見つけ方

メンターは現実の人間でなくてもいい。アニメや漫画のキャラクターでもOK!

メンターは現実の人間でなくてもいい。アニメや漫画のキャラクターでもOK!

尊敬できるメンターが、立派な業績を残した人物である必要はありません。

憧れの俳優や生き方が素敵だと思える先輩でもまったくかまわないのです。ビジネス雑誌や伝記で語られるような偉人が、あなたにとってのメンターになるとは限らないからです。

メンターが現実の人間である必要もありません。ゲームやアニメのキャラクターもどんどんスカウトしましょう。

大事なのは、自分が心から尊敬できる人物であること。人によっては、それが動物キャラクターだったり、宇宙人だったりするかもしれません。もし、めぼしいメンターが見つからなければ、自分が理想とする人物を空想で作り上げるのもいいと思います。

メンターのすべてを崇拝する必要はない

どんなにできた人でも、なにかしらの欠点を抱えています。仕事人としては尊敬できても性格に癖があり、友人としてはご遠慮したいという人もいますよね。

ですので、メンターを100%崇拝する必要はありません。「この人の熱いところが好き!」とひとつ惹かれるものがあれば、メンターの資格を満たしています。あやかりたいと思えるパワーの持ち主、それがメンターです。

「暑苦しい」「人によってはドン引きだよね」など、メンターのネガティブな面はそっと脇に置いておきましょう。

メンターを複数人持っていると、状況に応じた使い分けができます。気持ちにガッツが欲しいときはこのメンター、心が傷付いて共感が欲しいときはこのメンターといった具合です。

メンターを見つけるための3つのポイント

もしメンター選びに迷ったら、こんなポイントで探してみてください。

・つらいときそばにいてくれたら心強いと思える人
・性格や言動にパワーがある人(もちろん、物静かだけど芯が強い人でもOK)
・「この人、私にはまぶしすぎる!」と憧れにも似た畏怖を抱ける人

それでも心当たりが見つからなかったら、こんな考え方もできます。

もっとがんばらなければいけなかったのに、心が折れて挫折してしまったーーそんな経験をしたことはありますか。もし強力な心の支えとなる応援団がいれば、もう少しがんばれたかもしれません。では、誰に励ましてもらえたとしたら、がんばれたと思いますか? 

直接の知人・友人、ネットやテレビを通じて知っている有名人、アニメやゲームのキャラクターなど。思いついた人を順番に、頭の中であなたの隣に座らせてみてください。

「ああ、この人がそばにいてくれると心強いな。この人が励ましてくれたら、もう少しがんばれそうだ」そう思えた人があなたのメンターです。

私はこうやってメンターを活用し、苦難を乗り切った

急募! 会社で私のそばに座ってくれる人

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実際のメンター活用法として、恥ずかしながら私の事例を紹介したいと思います。

以前、自分に合わない会社に無理をして勤めていた時期がありました。

そこは、マンションの一室を貸りた小さな会社でした。ドアを開けてしまったら最後、息のつまりそうな狭い空間で1日中緊張に耐えないといけません。私は毎朝ドアノブをつかんだまましばらく深呼吸し、それから中に入っていました。

わずか3名の会社。心を打ち明けられる人はなく、孤独でした。

「誰か私のそばにいてほしい」

心の中でつぶやくと、それに応えるかのように思わぬ発想が降ってきました。

「それなら空想のキャラを作って、私のそばに座らせちゃおうよ」

そのとき思い出したのが、自己啓発本に出てきた「メンター」と呼ばれる存在です。そうだ、誰かいい人を応援に連れてこよう。

とにかく励ましが欲しかったから、熱いハートを持つメンターをスカウト

その会社において「励まし」とは、子どもに与える飴菓子のようなものでした。つまり、虫歯になる(甘えが出る)から与えない方がいい、という考え方です。

女性には特に心当たりがあるかもしれませんが、共感や励ましがまったくない環境だと、心はどんどん干からびていきます。

そこで、メンターには励ましの王者をスカウトしました。熱すぎる男、松岡修造です(笑)。彼には、私のやる気を煽ってもらいました。

「どうした、●●(私の名前)。気合いが足らないぞ! それ、ファイヤーだ。ファイヤー!!」

もうひとりのメンターは、ゲーム世界から召還しました。

松岡さんが熱すぎるので、相方にはもう少し冷静かつ前向きな人を選びました。当時プレイしていたゲーム「ファイナルファンタジー13」の主人公、ライトニングです。

「前だけ見てろ、背中は守る」

この彼女の名台詞が、私の心にとって強力なバックアップとなりました。

メンターの2人には、会社のドアを開ける瞬間から登場してもらいました。社内では私の机のそばにイスを置いて座ってもらい、1日中見守ってもらいました。

メンターとは、つまるところ自己暗示です。それでも、自分で自分を救えるのであれば活用しない手はありません。おかげでずいぶん心が楽になりました。

自己暗示に後ろめさを感じないで。心を守るためのテクとして積極的に活用を

自己暗示と聞いて、気が引けてしまった人もいるかもしれません。ぶっちゃけた話、精神的にヤバいのではないかと(笑)。

人から十分な励ましを得られる環境にある人は幸運です。しかし、それ以外の人は不運だと諦めるしかないのでしょうか?

そんなことはありません。自分で自分を励ませばよいのです。それは積極的にやって良い行いであり、後ろめたさも感じる必要はないと思います。だって誰も応援してくれる人がいなかったら、いったい誰があなたを励ましてくれるんですか? あなたしかいないでしょう。

自己暗示は私たちの身近に存在しています。鏡を見て笑うようにすると、幸せが舞い込んでくるとか。大事なプレゼンの前には、鏡の中の自分に「できる!」と繰り返すとうまくいくとか。これらも自己暗示です。

メンターとその他の自己暗示法の違いは、他者のイメージを借りるかどうかです。

自己暗示には、自分で自分を変えていけるパワーがあります。自分を変えることは、自分自身を救うための最初の一歩なのです。

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